報告 7/25(水) 28th 空間共有型ラジオ的公開番組「SOUL TO RADIO」
『28th 空間共有型ラジオ的公開番組 SOUL TO RADIO』開催(ゲスト:高田一樹さん)( 7/25)
皆さんお久しぶりです、カルチャーMIXフェスタ実行委員会 Murayama です。
7/25(水)19:30~より、万代市民会館5Fオープンスペースにて、第28回『SOUL TO RADIO』が開かれました。
パーソナリティーはLOVE-ISM代表の司山園美さん。
本日のゲストは舞衆一ノ太刀(ぶしゅういちのたち)主宰の高田一樹さんです。舞衆一ノ太刀は演劇・歌・殺陣の総合剣術演舞集団で、メンバーとともに新潟県内のイベントやお祭りを中心に精力的に活動しています。
主宰の高田一樹さんは殺陣師、演出家、俳優、作家としても多彩に活躍されています。
昨年のカルチャーMIXフェスタから年をまたぎ、2018年度のカルチャーMIXフェスタまで数ヶ月となりました。
宣伝も兼ねた今回は真夏の暑さからお届けします。
袖より登場した高田さんは黒の服装でフラットに演出し、シャープな面持ちで会場を騒がせます。
それによってか今回はいつもより賑わい、女性の観覧客もたくさんいました!
新潟県各地で活躍されている高田一樹さんですが、今回は「どうして舞衆一ノ太刀を立ち上げたか」という点からトークショーを開始しました。
高田さんは父親が剣舞(詩吟に合わせて刀や扇を持って舞うこと)の先生をされていました。父親が先生ということから、子どもの時から剣舞を習いました。
子どもの時に出た剣舞の大会には、若い子の出場数が少なく、逆におじいさんおばあさんが多くて驚きました。
そのような経験があったところ、大人になってから時代劇にて刀を用いたお芝居をする機会にめぐりあいました。
しかし公演場所が東京だったことから「新潟でもこういう集団を立ち上げたい」と思い、舞衆一ノ太刀を立ち上げました。2015年のことです。
高田さんが自身で直接、勧誘したメンバーで構成された舞衆一ノ太刀はお客さんに好評で、先に行われた万代市民会館の公演では300人近くのお客さんが来られ、とても人気のある、パワフルな集団ともいえます。
そして高田さんは主宰という立場ゆえ、各メンバーが持ちきれないところは逐次フォローする必要されているそうです。その場では知らないことわからないこともシレっと解決させますが、後でケータイ片手に調べ物……ということもあったそうです。
高田一樹さんがリクエストされたアーティストの歌を一曲挟んでからトークショーは後半に入りました。
舞衆一ノ太刀を立ち上げる前、学生時代のお話を聞きました。
今でこそ主宰・殺陣師・役者とオールマイティーにこなしている高田さんですが、高校生の当時はいじめを受けていました。
クラスの全員から無視されてしまい、思春期の身としてかなりきつく、電車通学なのに電車から降りられないこともしばしばでした。
結局は高校を中退した高田さんですが、高校時代から入っていたバイトは続けていたので、そのおかげで学校とは別のコミュニティに所属し、仲間との日々を過ごすことができました。
「もし今、いじめを受けている子がいたらどんなアドバイスをしてあげますか?」という質問に、
「ツイッターとか別のところで、学校とは異なるコミュニティを探してほしいですね。違うコミュニティに逃げても良い、自分の拠り所を作っても良いんです。顔を見なくてもやりとりできる空間、やりとりできる人、話したり聞いてもらえるところを作ってほしいです」と答えられていました。
一段落したところでQ&A。いろいろな質問がでました。
Q:好きなことわざはありますか?
A:高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」という辞世の句が好きです。高杉が活躍していた幕末の頃はさまざまな新しい思想が入ってきていました。古い体制を「おもしろきこともなく」と表現して、それを変化させていこうとする考えが粋ですね。
Q:高田さんがメンバーを口説き落としたようですが、その口説き落とした文句はどんなものでした?(観覧していた舞衆一ノ太刀メンバーに向けた質問)
A:立ち上げるので入らないか、ぐらいですね(笑)。でも、その時フリーだったので、一樹さんが言うならついていこうと思いました。
Q:アイデアを練る時のコツってありますか?
A:長風呂をしますね。お風呂にコーヒーとかケータイを持ち込むんですよ。ほかに、シャワーしながら振り付けを考えたりもしますね。あと、アウトプットしないとインプットができない性質なので、一人きりの日を作らないようにしています。ツイキャスとか何かしてフィードバックを得ようとしていますし、お風呂でもツイキャスしたりします(笑)。
一通りのトークが終わった後は実際の剣舞を見せて頂きました。基本の型です。
場の空気感が変わりました。
刀を意識する。刀を構える。刀を抜く。刀を振る。刀を戻す。
たったこれだけの動作なのに場が静まり返ったのです。
和気あいあいとしていたトークショーの中に一筋の緊張感が走った瞬間でした。
見事な型でした。
最後は恒例行事として、高田さんからSOULメッセージを色紙に書いて頂きました。
「剣は斬るもの 縁は結ぶもの」
高田さんは刀を使うことが多く、刀は斬るものです。しかし、あえて刀を持つことで人が声をかけてくる――人と繋がることが多いのです。
何か変わったことを大切にしていると、誰かと繋がることができる。縁を結ぶこともできる、ということでした。
舞衆一ノ太刀の今後の展望についても聞く機会がありました。
「かっこよくいきたいですね」
シャープな雰囲気に反して軽い言葉でしたが、その言葉には人生の荒波をくぐり抜けた重みがありました。そしてその顔は晴れ晴れとしていて、どんな状況がきてもかっこよくやっていくようでした。
ゲストとして来られた高田一樹さん、ありがとうございました。
今年のカルチャーMIXフェスタは11月23日(金) ~ 11月25日(日) まで開催されます。
舞衆一ノ太刀の公演は 24日(土)、25日(日)を予定しております。
今年のテーマは「Live your life」
作品概要は、自分の生き方に思い悩む女性を中心にした時代劇を予定。剣舞あり、芝居あり、お笑いもありと盛りだくさんです。
前売り券は1,500円で販売されております。気になる方はぜひチェックをお願いします。
今年の本番も、ぜひよろしくお願いします。
舞衆一ノ太刀 HP:https://shinichinotachi.jimdofree.com/
舞衆一ノ太刀 公式Twitter:@b_1notachi
舞衆一ノ太刀 公式Facebook:@1notachi
実行委員会 Murayama
0コメント